水いぼとは?(2005年 vol.4)

伝染性軟属腫が正式名です。皮膚から皮膚へ直接接触することにより感染します。原因はウィルスで、人だけがかかります。1~5ミリのドーム状の小さな腫瘤で、2ミリ以上になると中心におへその様なくぼみができ光沢を認めます。潜伏期間は2週間~6ヶ月とされ、一つずつを見れば6~9ヶ月位で赤くなっていき、1年近くでほとんどが消失しています。痒みのため掻き壊すと白っぽいかたまりが出てきます。この中にウィルスが含まれているため、周囲に伝染し数を増やすことになります。アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎を持つ子どもに多く見られ、掻いてさらに広がり増加します。全身の至る所に認められます。治療は内容物を専用のピンセットでつまみ取る方法が確実です。最近では表面麻酔剤を含むテープを貼り、痛みを軽くしてから取る方法もあります。これらの方法は、いずれも保護者と相談の上治療します。
これからプールのシーズンになり、水いぼが話題になります。水いぼは裸の体をこすり合わせたり、ビート板やボール・浮き輪等の遊具を共用することでうつることがあります。ですから、他人に感染することを予防するためにワンピース型の水着を着用したり、集団でのプール遊びにはTシャツを着て対応すれば良いと思います。
痛みを我慢して治療しても、次から次へと色々な部位に発生し続けます。半年~1年後には自然に消失し、新たに発生することはありませんから、アトピー性皮膚炎などの治療をしながら、時間の経過を待つのも良いでしょう。

 

体幹に多発した伝染性軟属腫
荒田次郎:伝染性軟属腫、新臨床内科学、第8版、医学書院、2002年より転載
 

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