令和6年能登半島地震における災害派遣報告(5月期)について

 当会では、日本医師会及び神奈川県医師会からの追加派遣の要請を受け、石川県能登半島へ日本医師会災害医療チーム(JMAT(ジェイマット))として、5月27日から2泊3日にて石川県輪島市等の能登半島北部地域に災害医療派遣チーム(医師1名、看護師1名、事務1名 計3名)を第5隊目として派遣し、現地被災者の医療救護支援に当たりました。
 災害医療派遣チームは、主に石川県輪島市及び珠洲市で活動し、仮設住宅、1次避難所及び高齢者施設の巡回診療を現地の行政職員等と共に行い、被災者の医療ニーズに応えました。
 被災地の診療所医師は、自宅の全壊や複数の職員の退職という困難な状況の中でも診療所を開き、地域住民に医療を提供し続けています。「今後は、仮設住宅を地域コミュニティ単位で配置し、住民の絆を保ちながら見守り活動を強化することで、孤立を防ぎ、災害関連死を未然に防ぐことが重要である。」と医師は私たちに訴えました。ライフライン復旧及び住民の生活は再建途上ではありましたが、私たちの活動が復興の一助となることを願っています。