令和6年能登半島地震への災害派遣報告

 川崎市医師会は、日本医師会からの要請を受け、2、3月に石川県能登半島へ日本医師会災害医療チーム(JMAT)として、川崎市看護協会及び川崎市薬剤師会と協同して編成した災害医療チーム4隊を派遣し、それぞれ三泊四日間の活動を行いました。
 災害医療チームのうち、1隊は金沢市、野々市市、能美市及び白山市の2次避難所における巡回診療及び衛生面の確認を現地の保健師と共に担当し、輪島市等から避難してきた被災者の医療ニーズに応えました。ほか3隊については、能登半島中部である志賀町を中心に、志賀町及び富来地区の避難所における巡回診療と町立富来病院の救急外来支援を中心に活動しました。特に病院では、建物の一部が損壊している中、医師や看護師の不足を補い、救急外来での治療支援に従事しました。
 4月以降についても医療ニーズに応じて追加の派遣要請があれば、これまでの災害活動経験を活かし、対応していく予定です。
 なお、日本医師会では、能登半島地震で被災した医療機関及び医療従事者への支援を通じて、被災地の方々の健康と生命を守るため、2月末に締め切った川崎市医師会を含めた全国の医師会並びに会員、国民からの支援金について、5億6,400万円を超える金額が寄せられたことを報告します。